「引越しドライバーって体力的にきつそう」「でも未経験でも始めやすいと聞いた」「実際の年収はどれくらい?」——そんな疑問を持っている方のために、引越しドライバーの仕事を正直に解説します。
良い面だけでなく、きつい点もしっかりお伝えします。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
引越しドライバーの仕事内容
引越しドライバーの主な仕事は、お客様の荷物をトラックに積み込み、引越し先の部屋まで運ぶことです。ただし、単純に運ぶだけではありません。具体的には以下のような業務があります。
- 梱包・養生:家具や壁・床を傷つけないよう、毛布やシートで保護する
- 荷積み:冷蔵庫・洗濯機・タンスなど重い家具を効率よくトラックに積む
- 輸送:引越し先まで安全に運転する
- 搬入・設置:新居の指定された場所に家具・家電を運び込む
- 片付け:作業後の梱包材の回収・整理
1日に複数の現場を回るケースが多く、スピード感を持って次の現場に向かう必要があります。そのため、体力と段取りの良さが求められる仕事です。
引越しドライバーの1日の流れ
実際の1日のスケジュールを見てみましょう。
- 7:00 営業所に集合・トラックの点検・当日の作業確認
- 8:00 1件目のお客様宅へ出発
- 8:30 到着・養生・荷積み開始(2〜3時間程度)
- 11:30 引越し先へ出発・搬入・設置(1〜2時間程度)
- 13:00 昼休憩
- 14:00 2件目のお客様宅へ
- 17:00〜18:00 全件完了・営業所へ帰社・日報記入
- 18:30 退勤(作業が早く終われば早退も可能)
引越し業界の大きな特徴のひとつは、「作業が終われば早退できる」ことです。つまり、効率よく仕事を終わらせるほど自分の時間が生まれます。
気になる年収:平均394万円の実態
厚生労働省の統計(令和6年)によると、引越し業者の全国平均年収は394.5万円です。また、求人ベースの月収全国平均は23.4万円(令和6年度)で、令和7年に入って24万円台まで上昇傾向にあります。
経験・雇用形態による違い
入職直後は荷物の運搬や養生など基本的な業務が中心となるため、月収は20万円前後から始まることが多いです。しかし、経験を積むと収入が上昇しやすくなります。
雇用形態別の特徴は以下の通りです。
| 雇用形態 | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 正規職員 | 52.8% | 賞与・各種手当込みで安定しやすい |
| アルバイト | 30.6% | 繁忙期(3〜4月)に高時給で稼ぎやすい |
| 契約社員 | 13.9% | 繁閑の影響を受けやすい |
繁忙期と閑散期の収入差
引越し業界には繁忙期と閑散期があり、収入に波があります。
- 繁忙期(3〜4月・9月):引越し件数が集中するため残業・休日出勤が増え、収入が大きく上がる
- 閑散期(6〜8月・11月〜1月):件数が減り、収入が下がりやすい
そのため、年間を通じた平均収入で考えることが重要です。
引越しドライバーのきつい点、正直に解説
引越しドライバーに転職する前に、きつい点をしっかり把握しておきましょう。
① 体力的な負担が大きい
冷蔵庫・洗濯機・大型家具など、100kg以上の荷物を扱うこともあります。また、雨・雪・真夏の炎天下など、屋外での作業も多いです。そのため、慢性的な腰痛・肩こりに悩むドライバーも少なくありません。
② 体育会系の職場文化
引越し業界は、上下関係が厳しい体育会系の職場文化が残っている会社も多いです。チームワークで動く仕事のため、コミュニケーション能力も求められます。したがって、「一人でコツコツ働きたい」という方には向かないかもしれません。
③ 繁忙期の激務
3〜4月の繁忙期は、1日3〜4件以上こなすことも珍しくありません。また、早朝から深夜まで働くケースもあります。繁忙期の収入は高い反面、体力的・精神的な消耗も大きいです。
④ お客様の大切な荷物を扱う責任感
家具・家電・思い出の品など、お客様にとって大切なものを預かります。そのため、傷をつけてしまったときのクレーム対応など、精神的なストレスになる場面もあります。
引越しドライバーの良い点
きつい面がある一方で、引越しドライバーならではの良い点もあります。
未経験・無資格でも始めやすい
小型トラックは普通免許で運転できるため、特別な資格がなくても始められます。また、多くの会社が未経験者向けの研修制度を整えているので、ゼロから仕事を覚えられます。
作業完了後は早退できる
一般のドライバー職と異なり、その日の作業が終わればそのまま帰れます。そのため、効率よく動くほど自分の時間が生まれるという働き方のメリットがあります。
お客様から直接感謝される
新生活のスタートに立ち会う仕事なので、「ありがとう、丁寧にやってくれて助かりました」という言葉をもらえる機会が多いです。人から感謝されることにやりがいを感じる方には、向いている仕事です。
免許取得支援で年収アップが狙える
普通免許から準中型・中型・大型免許へとステップアップすることで、運転できる車両の幅が広がり、収入も上がります。多くの会社が免許取得費用を支援しているため、キャリアアップの道筋が明確です。
引越しドライバーに向いている人・向いていない人
向いている人
- 体を動かすことが好きな方
- 人から感謝されることにやりがいを感じる方
- チームで協力して仕事をするのが得意な方
- 未経験からでもすぐに働き始めたい方
- 繁忙期に稼いで閑散期は休むというメリハリのある働き方が好きな方
向いていない人
- 腰・膝・肩に持病・不安がある方
- 一人でコツコツ作業したい方
- 体育会系の職場文化が苦手な方
- 季節による収入の波を避けたい方
必要な免許と取得方法
| 車両の種類 | 必要な免許 | 積載量の目安 |
|---|---|---|
| 軽トラック | 普通免許 | 〜350kg |
| 2tトラック | 準中型免許(5t限定普通免許でも可) | 〜2t |
| 3〜4tトラック | 中型免許 | 〜3〜4t |
| 大型トラック | 大型免許 | 〜10t以上 |
多くの引越し会社では、入社後に免許取得を会社が費用負担してくれます。そのため、まずは普通免許で始めて、徐々にステップアップするというルートが一般的です。
まとめ
引越しドライバーは、体力的にはきつい仕事です。しかし、未経験でも始めやすく・人から感謝される場面が多く・免許取得でキャリアアップできるという魅力があります。
また、繁忙期に稼いで閑散期は休むというメリハリのある働き方が合う方にとっては、非常にやりがいのある仕事です。転職を検討している方は、自分のライフスタイルに合った会社を選ぶことが長く続けるポイントになります。
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